れんげのはなかざり

読んだ歌集・歌書についての感想を書くブログ。無駄話多め。

2016-01-01から1ヶ月間の記事一覧

『はじまりの樹』 津川絵理子

歌集でなく句集。図書館で借りた。 はじまりの樹―津川絵理子句集 作者: 津川絵理子 出版社/メーカー: ふらんす堂 発売日: 2012/09 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る どうして予約を入れたのか定かに覚えていないのだけれども、おそらく「火花」…

『かなしき玩具譚』 野口あや子

野口あや子さんは「未来」の彗星集の方だ。お会いしたことはないが若い方だということは歌からもわかる。 かなしき玩具譚―歌集 作者: 野口あや子 出版社/メーカー: 短歌研究社 発売日: 2015/05 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 連作のタイトル…

『うずく、まる』 中家菜津子

短歌250首と詩13篇が収められている。標題作の「うずく、まる」も詩。 中家菜津子さんは未來の「彗星集」の方。「未来」誌上の作品もほぼ毎月、詩と短歌とで構成されている。 うずく、まる (新鋭短歌シリーズ) 作者: 中家菜津子,加藤治郎 出版社/メーカー: …

『日のかなた 臨床と詩学』 渡辺良

未来会員、渡辺良さんの第4歌集。 「臨床と詩学」というサブタイトルからも著者が医療あるいは医学の現場に従事する方なのだろうと推測される。歌の中にも医学的な用語が散見されるがそれ故に読みにくいということはない。だが読んでいる時間が少し重たく感…

『ジャカランダの花』 間鍋三和子

未来会員、間鍋三和子さんの第六歌集。 不勉強で恥ずかしいが私は間鍋さんがどのような方か存じ上げなかった。 「右顧左眄するな-近藤芳美先生」というタイトルの一連があり、また引き揚げ、国民学校という言葉からも自分の親と同世代の方だろうと推察され…

『念力ろまん』 笹公人

加藤治郎さんが学年主任なら、笹公人さんは隣のクラスの担任。でも選択科目の関係で笹先生の授業は受けられないのよねー、残念、みたいな感じ。 去年はNHKで「念力家族」がドラマ化されたのも見ていた。歌集の世界観がそのままドラマになるっていいもんで…

『噴水塔』 加藤治郎

またわりとどうでもいい感じの、個人的な話をする。 私が短歌を始めたばかりの頃、最初に投稿してみたのが「短歌研究」の「うたう☆クラブ」だった。5首まで投稿できて、どうやら投稿すれば1首は必ず載るらしい。最初だったから載らないかも、と思いながらも…

『ふくろう』 大島史洋

大島史洋さんは批評会などでそのお話を聞く機会があるのだが、評の折々に近藤芳美はかく語りき、といったお話をされるのが痺れる。 それは岡井隆さんもそうであるし、良くないところをバッシバッシと評していくのは他の評者も同じだけれども、語り口のざっく…

『暮れてゆくバッハ』 岡井隆

このブログで取り上げる最初の歌集を、岡井隆さんの「暮れてゆくバッハ」にしようと思う。 暮れてゆくバッハ (現代歌人シリーズ) 作者: 岡井隆 出版社/メーカー: 書肆侃侃房 発売日: 2015/08/04 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見…

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れんげのはなかざり-はじめに